自社の製品・サービスを差別化するためにポジショニングを考える

● 的確なポジショニングとは 自社製品やサービスを販売、展開する際に、戦略に不備があると競合他社の商品やサービスの中に埋もれてしまう可能性があります。
そうなると、せっかく時間と予算を費やした製品開発が水泡に帰するだけでなく、コストの回収すらも厳しい事態に追い込まれるかもしれません。
そうした事態を防ぐために、自社製品やサービスのポジショニングを検討することは非常に重要です。
提供する商品が属する市場の中で、どのポジションに立つのかによって戦略も変わってきますし、マーケティングの成否も大きく異なってくるでしょう。
的確なポジションを知るには、自社の特徴や価値観、そして展開する商品やサービスの特徴などについて、明確な位置づけがなされていなくてはいけません。
そして自社だけではなく、競合他社についてもじっくり分析したうえでポジショニングを決めましょう。
大手企業のほとんどはポジショニングを意識しています。
的確な立ち位置を決めかねたままでは売り上げは伸びませんが、自社製品にとってのポジショニングが成功した場合は、一気に売り上げが上昇して、商品&企業価値が高まり、ブランド力が飛躍的に向上した実例は多数あります。

マーケティングの4Pについて

● ポジショニングによる差別化で強みを発揮 マーケティングの目的は、自社製品やサービスをたくさん売って利益を上げることです。
しかし、適切なポジショニング位置はそう簡単に見つけることはできません。
製品について考慮するのはもちろんですが、ターゲットとなり得る層について細かく分析することも忘れてはいけません。
ターゲットのニーズを知り、それをポジショニングの決定に活かしましょう。
さらに、ポジショニングの決定後も、常に市場動向を見つめ、必要に応じてポジショニングを変更する身軽さも、マーケティング上では大切な姿勢です。
意外に甘く考えがちな市場におけるポジショニングですが、マーケティングにおいては柱の一つともなる重要な要素であることは常に意識してください。
付加価値による差別化などは、成功に近づくための有効な手段ではありますが、その際にもポジショニングが重要な意味を持つことを理解しましょう。

ポジショニングによる差別化で強みを発揮